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【バリ島水タバコカフェ】
ハイマ(Khaima)
Jalan laksmana Kerobokan
0361-742-3925

バリ島は、ヒンズー教が多数派だとはいえ、インドネシア全体ではイスラム教徒が大多数を占めているわけだし、歴史的にもインド洋などを介したアラブ世界との交流が盛んだったわけだから、そこそこ水タバコはあるだろう、と思って、この島に初上陸した。


だが、そんなこともなかった。それなりにリサーチして、発見した水タバコを提供する店は、スミニャックにあるこの「ハイマ」と、リッツ・カールトンホテル内のバーだけだった。
「ハイマ」は、バリの青山通りとも称される「オベロイ通り」沿いにある。アラビア語でテントを意味する店名の通り、通りにせり出すような天幕が目につく。モロッコ料理店で、たいていの客は、タジン、クスクスなどのモロッコ料理をめあてにやってくるが、店の奥にはカフェスペースも設けられており、水タバコめあての客もちらほらいた。価格は、一回30000インドネシア・ルピアだったような気がする。



お約束のベリーダンス・タイムもあった。インドネシア人の踊り子。イスラム教徒かヒンズー教徒かは尋ねなかった。割りと緩慢な、なんともバリ的な優美なベリーダンス。

バリの水タバコ普及度は、思ったほどではなかったようだ。クタビーチで、客引きのおにいさんに尋ねてみたが、クタ界隈で、水タバコの器械を売っているところは一軒知っている、とのこと。いくらリゾート地とはいえ、ヒンズーの島には、イスラム教徒のアラブ人は近寄りがたく、それが、この島から水タバコを遠ざけているのだろうか。ジャカルタなどインドネシアのムスリムの街の事情も知りたいところだ。


タイの首都バンコクに来ている。ツーリストも多い繁華街にある横町の一番奥のほうから、アラブ世界で聞き覚えた歌声が響いてきた。エジプトが生んだ伝説的歌姫ウンム・クルスームである。バンコクの繁華街スクムビット通りの横町であるソイ3とソイ5の間にあるソイ3#1とも呼ばれるこの通りを中心に半径数百メートルが、バンコク最大のアラブ街である。ここでは、ベルシャ湾岸の伝統衣装ディシュダーシャをまとったアラブ人がかっ歩。アラブ料理店、カフェ、アラブ人向け旅行代理店が軒を連ね、タイ料理店を見つけるのも困難なほどだ。


ウンム・クルスームの曲の出もとは、ソイ3#1の一番奥。アラブカフェ「シーシャ・クッル・アラブ」(「全アラブのための水タバコカフェ」ぐらいの意か)だ。主人はエジプト人。筆者が夜11時ごろふらりと席につくと、隣席でトルココーヒーとともに水タバコを吸っていたのが、在バンコク・エジプト大使館領事のヒシャーム・エルシェイフ氏と同僚。ニューヨークから昨年7月にバンコクに異動してきたという。「NYとバンコクはどっちがいいですか?」と聞くと、ヒシャーム氏は即座に「NY」と返す。「でもバンコクはこんな店があっていいですね」と言ったら、少しはにかんで「はい」と答えた。
シーシャ一回150バーツ(約500円)はこのアラブ街の標準価格。アップル味を試すが、まあ、カイロの普通の庶民的カフェの味に近いか。何より驚いたのは、エジプトのカフェには欠かせない植物の種を煮だしてミルクで割った飲み物「ヘルバ」があったこと。迷わず注文。熱く濃厚な甘さが、バンコクの夜の涼風に合う。アラブ世界の外でヘルバを飲めるカフェは、ここと、カフェバグダッドぐらいなのでは、と、ひとりほくそ笑む。


このほか、水タバコが吸えるカフェ(レストラン)としては、ソイ3#1にエジプト人ターメル氏が仕切る「ネフェルティティ」、その隣に、過日、写真家村田信一氏から情報提供いただいた「ナシール・エルマスリ」、ソイ3にレバノン料理店「バンブー」などがある。さらに、ソイ3とソイ3#1を結ぶ小道に並ぶ、タイ娘が接客するカウンターバーにも水タバコが置いてあったりする。炭は、店の前で起こしているところが多いが、味などのクオリティーは残念ながら概して高くない印象ではある。(写真は黒いベール姿の女性もかっ歩する「ネフェルティティ」前)

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さすがにバンコクにきてまで入る気はしないが、アラブ料理店も多い。日中から、食に関して保守的と言えるアラブ人でにぎわっている。実際、この近辺で、彼らがタイ料理を食べているところを見ていない。右の写真のシャワルマも、すでに世界標準となりつつある感もある。


ところで、アラブ街から離れること6キロ。バックパッカー用安宿街としてあまりに有名なカオサン通りの近くに「ユナイテッド・トラベラーズ・コネクション」という、イスラエル・バックパッカー率ざっと9割というカフェレストランがある。上の階は「U.T.Cゲストハウス」という宿が入っていて、ここもイスラエル人率が高い。メニューは英語・ヘブライ語併記で、イスラエル人が「中東料理」と称する、要はアラブ飯だ。ここで日本人がお茶してたりするのは、かなり奇異な感じだが、イスラエル人は、多分あまりそういう点に頓着しないので、居心地は悪くはない。ゲストハウスに向かうと見られる日本人もいたが、ここに泊まる理由って何かあるのか・・・。東南アジアで慎重するイスラム武装組織などの標的になる日も遠くないかも知れない、というのに。


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