サッカーの2006年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の次の対戦相手は、ペルシャ湾岸の小島国、バーレーン。27日の「テレビ朝日」サンデープロジェクトが、昨年のアジアカップ得点王、アラ・フバイルの状態などに関して、バーレーン取材結果を行い、それを放映した。
今月2日付けのアジアサッカー連盟のウェブニュースによると、アラ・フバイルは、バーレーンの病院で左ひざの手術を行い、回復までに6か月かかると診断されたという。
アジアサッカー連盟のウェブニュースこれに対し、テレビ朝日は、バーレーンの首都マナマ郊外にあるというフバイル選手の自宅に突撃取材を敢行。以前、イランのアジジ選手がやったような、「偽装負傷作戦」を、フバイル選手が行っているのでは、との疑惑を持っていたようで、手術の原因となった負傷があったとされる試合のビデオを流し、そこには明確な負傷場面がないことなどを挙げ、「偽装説」をことさらに強調してみせる。
取材に応じたフバイル選手は、テレビカメラの前で華麗なリフティングを披露するなど、手術後の順調な回復ぶりを披露した。だが、本人は、「6月の(バーレーンでの)日本戦には間に合わせたい」と語り、養生中であることを強調した。
手術を行ったことは事実だろうし、手術から一か月弱でリフティングをすることは、別に不自然なことではないだろう。最後に、うじきつよしがフォローを入れていたが、テレ朝のレポートは、根拠の薄い疑惑説をことさらあおりたてるもので、フェアーな報道とはいえないだろう。
それは、ともかく、フバイル選手の自宅は、首都郊外の明らかに庶民地区だった。この国は、少数派のイスラム教スンニ派が、多数派のイスラム教シーア派を差別する構造が、あるが、フバイル選手は、間違いなくシーア派出身と見た。
テレ朝の報道では、「(ハマド国王の)民主化政策と軌を一にして、サッカーも強化された」と説明していたが、本当にそう言うことなのだろうか?まあ、国王が、国家統合の象徴として、サッカーにテコ入れしている、ということは、あるのだろうが、民主化(といえるか、そもそも疑問だが)とバーレーンサッカーが強くなっていることに本当に関係があるのだろうか。
バーレーンの「ガルフ・デイリーニュース」(ネット版)によると、さきの北朝鮮戦勝利の報奨金として、バーレーン政府は、1人あたり500バーレーン・ディナール(約18万円)を選手たちに払ったという。バーレーンサッカー協会のユーセフ・ハサン氏は、「対日本戦での選手たちにやる気を出させるためだ」と話しているという。