2009年10月アーカイブ

少し旧聞だが、シリアが公共の場での全面禁煙に踏み切ることになった。シリア国営通信が、10月11日、バッシャール・アサド大統領が署名した大統領令の内容を報じた。日本メディアでは、毎日新聞の和田浩明記者が10月14日付朝刊で、シリア中部ハマ発で報じている。

カフェ、レストランをはじめ、公共交通機関、学校なども対象になるとのことだが、なんと、水タバコもその対象になるという。アラブ世界の大都市の中でも有数の歴史と風格を誇る、ダマスカスのカフェから、水タバコが消える、ということなのか?

違反者には、2000シリア・ポンド(約4000円)の罰金が科せられるという。

 

テヘラン中心部のフランス大使館のとなりに「アルメニアン・クラブ」なるレストランがある。イランの少数派アルメニア人(キリスト教徒)専用で、持ち込めば、酒を飲むことが出来る。飲酒が禁止されるイスラム教徒は出入り禁止だが、非イスラム教徒の外国人も利用できる。かつてはアルメニア人と同伴が条件だったらしいが、最近は、非イスラム教徒の外国人に門戸を開放している。

ドバイからやってきた知人M氏をお連れした。M氏は十数年前にテヘランに暮らしていたことがあり、その時、何度かこのレストランを訪れ、「アルメニアン・コニャック」を飲んだことがあるという。

供される食事は、アルメニアン料理・・なのだろうか。前菜に牛タン冷製、ウズンブルン(チョウザメの身)、ポテトサラダ(イランのオリビエサラダか)などあり、メインには、シュニッツェルやビーフ・ストロガノフなどがあり、どれもなかなかの味。

店内は木目調のシックな内装で、キーボードによる生演奏が流れる。ドレスアップしたアルメニア人たちが、談笑に花を咲かせる。女性たちは、スカーフを取り、胸元が大きく開いた洋服を着た若い女性の姿も。ここがイランであることを一瞬、忘れてしまうような光景。

以前、某雑誌の「イスラム飲酒紀行」連載の取材のためにイランに来た早大探検部出身の冒険作家(本人は「エンタメノンフ」と自称)T氏をここに案内したこともあったが、「半アル中」だという同氏も、ご満悦だった。

飲んだのは、缶のハイネケンと秘蔵の芋焼酎。たいした量ではなかったが、華やかな雰囲気にも飲まれ、翌日は二日酔い。

 

 

ランビックカフェCIMG0922.JPG

遅い夏休みで、ドイツ(フランクフルト、デュッセルドルフ)、ベルギー(ブリュッセル)、チェコ(プラハ)へ行ってきた。それにしても、中東からの移民の多さに今更ながら驚く。ドイツのタクシー運転手は、トルコ人が多い。一見してわかる。フランクフルト空港から乗った運転手に、トルコ語で声をかけるが無視される。私のトルコ語がひどかったのか、と思ったが、トルコ人だと明かしたくないのかと感じた。

フランクフルト中央駅近くには、リトル・イスタンブールといったトルコ人街。「ワタン」とか「アンタルヤ」とか、そんな名前の店が多い。思わず、トルコ食堂に入りたくなるが、この旅行の目的ではないので、やめる。

デュッセルドルフからフランクフルトの車窓からは、線路沿いに並ぶ家々の屋根にイラン国旗が立てられているのが見える。「革命体制派」の移民か・・・。

ブリュッセルでは、イラン人のタクシー運転手に当たる。携帯電話でペルシャ語をしゃべっていたので、すぐ分かった。在住30数年とかで、革命前から来ているという。こちらは、筆者がイランから来たというとえらい喜んで、イラン国内の事情を聞きたがる。ベルギーのイラン人は、「みなムサビ氏(先般のイラン大統領選改革派候補)支持」と言っていた。

そういえば、先日行ったスイス・ジュネーブでは、アフガニスタン人のタクシー運転手に当たった。なんとか党のシンパで、事実上の国外亡命なので、アフガンには帰れない、と言っていた。タジク人だといい、ペルシャ語というかダリー語をしゃべるが、テヘランで聞くペルシャ語とはえらい違っていて、聞き取るのに難渋する。

3か国、それぞれビールが旨かった。アラブ人街でもあるブリュッセル南駅近くでは、ランビックビールの名門カンティヨン醸造所を見学し、その近くのベルギービールカフェ「MOEDER LAMBIC」(写真)へ。ここはかなり理想に近いカフェだった。ブリュッセルでいえば、超有名店の「ラ・ベカス」「モルト・シュビット」なんかより、ずっといい店。

 

 

ジュネーブカフェCIMG0892.JPGスイス・ジュネーブは、レマン湖のほとりにあるリゾート地。夏には世界中の富豪が集まることで知られるが、ペルシャ湾岸からも金持ちたちがわんさと押しかける。従って、水タバコがないわけはないと思っていたが、市街地を歩くと、あるわ、あるわ。湖を眺めながら、吸えるロケーションのカフェは、見あたらなかったが。

湖畔から数百メートルのところあったインターネットカフェとバーが合わさったような店で、水タバコを吸っていたら、シリア人、マハムード氏(写真)に声をかけられる。久しぶりのアラビア語。どうしても、ペルシャ語とちゃんぽんになってしまうのが、哀しい。

マハムード氏は、貿易商で、ここスイスや、トルコなどを駆け回っているそうだ。

何もかもが物価高のジュネーブだが、ここの水タバコは、10スイス・フラン。今の円高レートなら、900円と、以外に安い。金持ち本位の街で、懐を気にせずに楽しめる娯楽っていうことか・・・。

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