2008年1月アーカイブ

欧米では、タバコをたて続けに吸うことを「トルコ人のように吸う」と言ったりするようだ。そのトルコでも、来年から公共の場所での喫煙が禁止になる、とAFP通信が報じていた。禁煙法案が可決されれば、50トルコ・リラ(42米ドル)の罰金が課されるとか。欧州連合(EU)加盟を目指す諸改革の一環ということのようらしい。

AFPの記事

気になる水タバコも、当然、禁止の対象に含まれているようだ。記事は、アンカラの下町のカフェの客の「アンカラの冬は寒い。外でタバコを吸うのは、まるで拷問だ」との声を紹介。そりゃ、そうですよ。ところで、このカフェのあるアンカラ下町のKizilay地区は、最近、水タバコバーが「リバイバル」しているのだという。

さらに、ところで、以前、紹介したイランでの水タバコ禁止だが、どうやら実質的に撤回されたらしい。「日本語で読む中東メディア」が、イラン紙ジャーメジャムの1月27日付の記事を紹介している。

ジャーメジャムの記事

(写真は、イスタンブール・トプハーネのカフェ、画像クリックで拡大)



カフェバグダッド第8弾にゲストとして来ていただいた、アルモーメン・アブドーラさんが、ドバイビジネストゥデイという月刊誌に、「アラブ人の取扱説明書」と題したアラブ文化やアラブ人像に関する連載記事を執筆している。ドバイビジネストゥデイは、どうも、コネックス・アジア・ネットワークという会社が発行しており、同社は、ほかにも韓国、中国、ベトナム、マカオ、インドの「ビジネストゥデイ」も発行するなど、手広く出版事業を展開している会社のようだ。

例えば、2007年11月号では、「情と規則がアラブ人と日本人の規則の違い」と題して、頼みごとに対するアラブ人と日本人の考え方の相違を紹介している。モーメン氏によれば、日本人が規則を重視するのに対し、「アラブ人にとって大切なのは、規則ではなく、人間なのだ」そうだ。つまり、「アラブ人は相手を説得するときに理屈よりも、情に訴えようとする」のに対し、日本人は「理屈や論理に訴えようとする」というのが、モーメン氏の見方。

モーメン氏は、自らを日本とアラブの間のインタプリターと称している。実際、マハムード・アッバースなど、アラブ要人の通訳をこなしているが、モーメン氏が強調したいのは、さまざまな違いがある日本とアラブの文化の「通訳」とならん、ということのようだ。この連載企画こそ、モーメン氏が日本で取り組みたいテーマのキモの部分であるのかも知れない。

「いまベリーダンスが脚光を浴びている」と産経新聞1月8日付の渋沢和彦記者の記事。

産経ニュース

記事では、「ベリーダンスの第一人者」として、小松芳さんを紹介。小松さんのレッスンの盛況ぶりを紹介している。記事中の小松さんのコメントによればベリーダンスの「”エロかっこいい”ところが、時代に合っている」のだという。

小松芳舞踊団のサイト

カルチャーセンターでは、池袋コミュニティ・カレッジのベリーダンス講座の人気ぶりが紹介されている。
さらに、以前本ブログで紹介した「はじめてのベリーダンス」というイカロス出版の紹介本にも言及、さらに同社は、「ベリーダンス・ジャパン」なる季刊誌を昨年9月に創刊。すでに2号も発売され、「6万部出版し、ほぼ完売」だという。

新年明けましておめでとうございます。
今年初めて観た中東映画は、他意はないけれど、イスラエル映画。「迷子の警察音楽隊」という東京国際映画祭「東京サクラグランプリ」受賞作だ。
人類学的見地からイスラエル社会を研究している樋口義彦氏からの強い勧めもあり、有楽町の丸井などが入る商業ビルの中に入る「シネカノン有楽町2丁目」にて。ここ、初めてはいったが、まだぴかぴかということもあり、なかなか快適な映画館。

さて本題。一部のメディアの映画紹介では、「ヒューマン・ストーリー」とか「人間は分かりあえるもの」みたいなメッセージが読み取れるみたいな書き方をしているものもあった。チラシには「言葉も国境も越えて人と人とをつなぐ、あたたかい一夜が始まる」といった紹介がされている。が、それは、むしろ方向性は、逆で、「異なる立場・生活環境」にあるものが、分かり合ったり、心を通わせるのは、難しいという点が、この映画が表現していたものなのでは。
この辺は、朝日新聞で作家の沢木耕太郎氏が、読売ウィークリーで映画評論家の土屋好生氏なども指摘していたような気がする。

アラブの反イスラエル世論懐柔の思惑が露骨に見える作品なのでは、という当初の予断は、基本的に思い過ごしだったようだ。

実際、主人公のエジプト人楽団長、トゥフィークに好意を寄せたユダヤ人女性、ディナは、結局、楽団若手のカーレドの方と行きずりの一夜を過ごすわけだ。欲望や孤独に流されてしまう人間像。まあ、その辺や、他のユダヤ側主人公の設定も含め、イスラエルのユダヤ社会の「どうしようもなさ」がリアルに描かれているとはいえる。よくもわるくもユダヤ人側からの「露悪的映画」なのかも知れない。

一方、エジプトの地中海岸の都市アレクサンドリアから来たエジプト人警官たち。演じるのが、エジプト人とはやや容貌の異なるシャーム(大シリア)顔のイスラエル国籍のパレスチナ人(イスラエル大使館が後援しているわけだから当然だろうが、パンフレットでは、アラブ人と書かれている)であるのが、哀しみを誘うと感じた。
エジプトの俳優組合だかが、この作品のエジプト人像に対して抗議した、という話も聞いたが、実際、どういう文脈で不満を持ったのか、興味深い。

主演男優インタビュー記事

警察音楽隊が、西洋的マーチングバンドでなく、アラブ伝統音楽団だ、という設定は、ややアラブ人におもねっている感じなのかなあ、と思いつつ、作品の味わいを高めていることは間違いないだろう。


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