2005年1月アーカイブ

【関西水タバコカフェシリーズ】
STS(京都市北区)
地下鉄北山駅を降りてぶらぶら歩き数分。一階がイタリア料理店のビルの地下一階にある隠れ家的水タバコカフェ。かつてのバーのカウンターの後ろには水タバコ器具がずらり。奥には座り心地の良いソファ。オーナーの木村慶子さんは、アメリカで「フーカー」と呼ばれる水タバコに出会い、惹かれた。友人が住んでいた西海岸サンディエゴにある有名な水タバコカフェ「フマリ」からタバコを輸入し、それを「molasses」(英語で糖蜜の意)ブランドで販売もしている。したがって、フマリがヨルダンの企業に注文して作ってもらっている様々なオリジナル味の水タバコが、ここで味わえる。メニューには「ホワイトピーチ」「ブルーベリー」など15種類。味は、良し。器具のセッティングのしっかりしていて、上質の水タバコが楽しめる。ただ、米国からの輸入ということもあり、値段は一回3150円とやや高め。ちなみに、東京・目黒のホテル・クラスカの「ザ ラウンジ」で出されている水タバコと器具も、STSが供給している。
木村さんは「日本の生活シーンに水タバコを根づかせる」というのが夢。ぜひ、実現に向かってまい進していただきたいと思う。

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【関西水タバコシリーズ】
カフェ アブサン(大阪市西区北堀江)
「Mediterranean(地中海風) Cafe」と銘うつこの店、ありがちな「プロバンス風カフェ」なのかと一瞬見まがうが、地中海は地中海でも、東地中海(すなわち中東)の色濃いカフェである。店を切り盛りする入江さんと料理を担当するご主人は、イスラエル最大の都市、テルアビブで知り合ったという。なるほどメニューには「コフタケバブ」(羊肉の棒状ハンバーグ)や「ファラーフェル」(豆のコロッケ)があり、まさにイスラエルで言うところの「中東料理」だ。味も悪くない、というか、イスラエルで食べるこの種のものより、うまい。日本人の口に合うようにアレンジされているからだろうか。
で、水タバコ。当然ながら、テーブルの上に水タバコの器械を置く「イスラエル式」(アラブ世界では、大型のものを地面に置く)。葉は、エジプト製の一般的なものを使用しているようだが、瓶に水に加えて氷を入れる(味が良くなるとされる)など、細やかな配慮もある。ご主人自身が、相当水タバコが好きなようで、水タバコ好きがいれる水タバコはうまい、という「セオリー」を実感した。


コフタケバブ。中東で食べるものよりずんぐり型だが、肉もやわらかい。つけあわせのキュウリ角切りサラダが、さっぱりしていて良い。

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【関西水タバコシリーズ】
サハラ ムーン(大阪市中央区東心斎橋)
大阪・ミナミの商店街の一角に、こぢんまりとした店がまえの店。大水車で有名なシリア西部ハマ出身のスルタン・バシールさんがオーナー。店内は彼がシリアから持ち込んだ「アラブ風」のインテリアで統一され、ある意味、日本人が想像する「アラブ料理店」の典型を作りあげている。つまり、「アラブには(もはや?)こういう店は、ないのでは」という感覚。入り口で靴を脱いで、じゅうたんの上のイスに着席する。「こあがり」席が一卓だけある。20人入るかどうか、という小さな店だが、居心地は悪くない。BGMには、今をときめくアラブ・ポップスの女王、ナンシー・アグラムの曲などもかかる。水タバコは、器具やタバコはエジプト製を使用。必ずしも最上質とはいえないが、セッティングなど、悪くはない。だが、ここで注目すべきは、何と行っても、ハマ料理だろう。「ファッタ」と呼ばれるエジプトなどにもある有名アラブ料理をいただいたが、土地が変われば、なんとやらで、洗練された味わいなのだ。いろいろ食べたわけではないが、現状では、日本で有数の「うまいアラブ料理店」ではないか。

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NHKテレビ「アラビア語会話」講師としてもおなじみの師岡カリーマ・エルサムニーさんが、初エッセイ集「恋するアラブ人」(白水社)を出版した。情熱的心性を持つアラブ人の本質を歴史上の人物も紹介しながら浮き彫りにする。カフェバグダッドとしては、エジポップ界(アラブ世界のポップス音楽)のスーパースター、カーゼム・サーヘル(イラク人)についての一文などは、必読だし、「笑いの達人」と題した一章では、エジプトの小話(ノクタ)を豊富に紹介している。ゆくゆくは、カフェバグダッドのゲストにもお呼びしたいと思っている。ちなみにカリーマさんの父上(故人)は高名なアラブ文学者


世界最上の葉巻を産出する、キューバにも、禁煙の波、と朝日新聞が報じている。公共施設で2月から禁煙だそうだ。日本では手近にない水タバコの代替として、ミニ葉巻に手を出していただけに、やや気になる。ちなみに私は、紙巻きタバコ(シガレット)は一切吸わない。
いずれ、アラブ世界のカフェから、水タバコが消える、ということもあるのだろうか・・・まあ、先のことは考えないでおこう。まあ、アラブでも、学校や役所で水タバコ吸ってる人は、さすがに見たことはありませんが・・・。(写真は、成田空港内で売られているミニ葉巻)



【関西水タバコシリーズ】
SALON DE THE STRIP(京都市)
京都の町屋街からほど近いビルの四階。細長い回廊(Strip)の形をしたブティック「T&A」の奥にあるこじんまりとしたカフェ。ブティックのオーナーでもある店主の辻野孝明さんは、年に四、五回洋服の買い付けに行くというパリで、アラブ式カフェを知った。アラブ系住民が多く住むパリ18区を歩いていると、そこかしこに目についてはいたが、最初は入るのをためらったというが、一度足を踏み入れたら、そのとりこになったという。もちろん、水タバコにも。
店内インテリアは、青いタイルなど、モロッコ風のデザイン。メニューには、モロッコを含むマグレブ地域でよく飲まれる「ミント入り緑茶」もある。(在カサブランカの事情通によると、マグレブの緑茶は、かつては、日本からも輸入されていたが、最近は中国製が多いという)。ビルの最上階にあり、さんさんトそそぐ太陽が、日差しの強いモロッコを思い出させる。

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関西の水タバコスポットを順次紹介していきます。実際にトライしたところのみ。
「カフェ バグダッド」が下す味の評価を★印で三段階に。リストにないおすすめの店がありましたら、教えて下さい。
(写真は、大阪・東心斎橋のアラブ料理店サハラ・ムーンで憩うアシュラフ・ハキーム・エジプト航空大阪支店長=写真左=ら)
★★★ 大満足 
★★ おおむね満足
★ 改善の余地アリ
東京水タバコカフェ名鑑


【大阪】
■レストラン系
サハラ ムーン(大阪市中央区東心斎橋1-4-28松永ビル1F 電話06-6252-7889)
□価格 900円
□味 ★半
□炭の種類 普通の木炭?
□寸評 心斎橋近くの繁華街にあるアラブ料理店。店内は、店主が、故郷シリアから持ってきた調度品などを使用し、「アラブレストラン」らしい情緒。料理は秀逸で、水タバコは、主役ではないものの、無難な味わい。
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■カフェ系
カフェ アブサン(大阪市西区北堀江1-16-18 電話06-6534-6635)
□価格 
□味 ★★
□炭の種類 円盤形成型炭
□寸評 おしゃれなブティックやバーが点在する大阪の「ソーホー」堀江にある「地中海カフェ」。イスラエルのテルアビブに在住していた女性が、やはりイスラエルに住んでいたロシア出身の男性と営む。
□この店、もっと知りたい

【京都】
■カフェ系
STS(京都市北区上賀茂岩ケ垣内町14-3NORTH SIDEビルB1F
電話075-701-9717)
□価格 3150円
□味 ★★半
□炭の種類 いわゆる焼香炭
□寸評 かつてバーだった地下一階の一角に広がる不思議な空間。いわゆるNYのフーカー・ラウンジ風。ソファに身を沈めて水タバコを吸えば、身も心もリラックス。タバコは、米サン・ディエゴの水タバコカフェの名店「フマリ」から仕入れていることもあり、値段は高め。
□この店、もっと知りたい

ストリップ(STRIP)(京都市中京区堺町六角下ルKKLHビル4F
電話075-255-3269)
□価格 1000円
□味 ★
□炭の種類 円柱成型炭
□寸評 町屋の風情が残る一角に立つビルの四階にあるブティックに併設された「パリのアラブ人街」を意識したカフェ。日当たりがよく、晴れの日は、サンサンと注ぎ込む太陽が気持ちいい。モロッコ風のミント入りグリーン・ティーを飲みながら、水タバコを吸うのは悪くないが、私が試した時は、やや煙の出が悪かった。
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関西の水タバコ情報

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本ブログの水タバコ・カフェ情報について、日本国内については、東京にばかり偏っているとの厳しい指摘が寄せられていた。そこで、一念発起し、関西取材を敢行した。訪ねたお店は四軒。いずれも、それぞれに特徴のある佳店であった。詳報は順次アップしていきます。こうご期待。(写真は、大阪・堀江のカフェ「アブサン」)


昨年末発行された季刊「アラブ」(日本アラブ協会発行、写真)に、カフェバグダッド第一弾「シーシャとエジポップの夕べ」のゲスト、中町信孝氏(東京都立大非常勤講師)が書いた「アラブ・ポップス最前線??イラクのブルトゥカーラ現象」と題する記事が掲載されている。ブルトゥカーラ(アラビア語でオレンジの意)は、イラク人歌手アラー・サアドの昨年夏大ヒット曲の名前。オレンジを「愛する女性」にたとえたラブ・ソングで、ビデオクリップに登場するオレンジ色のセクシー・ドレス姿の「オレンジ娘」の踊りもあいまって、人気を博した。記事は、この「ブルトゥカーラ現象」の、アラブ・ポップスの中での意義付けを試みるとともに、イラク・ポップス音楽界の今後を見通す内容だ。
イラクが生んだ大スター歌手、カーズィム・サーヒル(カーゼム・サーヘル)が、これまで主に、正則アラビア語でヒットを飛ばす一方で、「新生イラク」での事実上初の大ヒットが、イラク方言アンミーヤ(口語)でうたわれた点に中町氏は着目、「イラクの若者たちは今までずっと、自分たちの言葉で歌うポップスを待ち望んでいたのではないか」と論じる。
サダム・フセイン政権時代のイラクに滞在していると、大統領信任の国民投票時に全土をせっけんしたサダム礼賛ソングなど政治プロパガンダを含む音楽ばかりが耳に入り、国民が真に楽しめる音楽は非常に少なかった。フセイン政権崩壊で、イラクは、そうした桎梏から脱して、自由に音楽を生産できる環境になったといえるのだろう。
そんな新生イラク音楽界が、イラク方言によるヒット曲を今後も生み出していくのだとすれば、宗教・民族間の対立要因をはらみ、つねに分裂の危険がつきまとうイラクという国家の行く末に一筋の光をともすものであるのかも知れない。
ともあれ、ポップスというサブカルチャーのアングルから、イラク問題を論じた、非常にユニークな記事で異彩を放った。中町氏が、この「アラブ」の記事にふれたブログを読むと、氏は、続編への意欲をそこはかとなく示しているようすで、今後の執筆活動に期待したい。


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2005年が始まりました。カフェバグダッドは、開店以来初めての新年を迎え、ホンモノのアラブ式カフェを目指して精進する所存です。3月に今年最初の「カフェバグダッド」イベントを開催する予定です。なにとぞご愛顧のほどを。写真は、アラブの初日の出、といいたいところですが、初夏の日没時、地中海に沈む太陽をアルジェリアの首都アルジェで撮影したもの。


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