2004年8月アーカイブ

明け方、ニューヨーク・マンハッタンの八番街から見た、エンパイア・ステートビルなどの摩天楼群。ワシントンDCに向かうため、早起きしてあるいたニューヨークの街は、日中の喧噪がウソのように静まり返っていた。


アメリカ西海岸サンディエゴのダウンタウンにある「コフィーエンズ」(Coffiends) は、夜は音楽ライブなども開かれる水タバコも吸えるラウンジ。ただし、水タバコは、室内では吸えず、大通りに面したオープンスペースのみ。店主のマイルズ氏(写真)は、水タバコへの情熱はそれほどでもないとみたが、ラウンジのムード作りのために取り入れたようだ。いろいろ店のことを聞いていたら、「オレは他にもビジネスをしているので、この店を売りたい。買わないか」と言われ、イラン人の不動産屋のオヤジを連れてきた。バー営業権も含め、11万ドルという。さすがに丁重にお断りした。


ロサンゼルス・ハリウッドのショッピング街「メルローズ通り」にある「Ramma Geni」は、水タバコ・カフェの未来形を示唆しているようなカフェだ。このカフェのキャッチフレーズはずばり「健康」。体に良い水タバコなど、ありや、とも思うが、同店のオーナーの一人、イスラエル南部ベエルシェバ出身のVeni氏によれば、「当店では、通常のタバコではなく、果物そのものを使用している」とのことだった。「特製」なるものを注文し、一服してみると、確かに、水タバコには不可避なエグ味がなく、すっきりとした吸入感である。ただ、さすがに、果物そのものを燃やすことなど、可能なのか、と思い、通常タバコが仕込まれている「皿」を包むアルミはくをはがして、中を見てみた。中身は、やや大きめに刻まれたタバコのように見えたが、その中に、何らかの果実が含まれていたのだろうか。真相究明はできていない。
店は、深夜二時過ぎがもっともにぎわうという。ホントかウソか分からないが、ハリウッド界隈を根城とする「遊び人」たちが、周辺で遊んだ後、最後に、この店に来て水タバコを楽しむのが、最近のはやりなのだそうだ。


この店は、「カフェ飯」もあなどれない。基本的に中東風なのだが、それを(多分)カリフォルニア風にアレンジしている。例えば、写真の「ラップ(Wrap)」と呼んでいるシャワルマ進化形フード。シャワルマは、回転する羊、鶏などの固まり肉をそぎ切って、野菜などと一緒にアラブ式パンにくるんで食べるアラブの代表的ファストフード。ここの「ラップ」は、アラブ式パンにくるんだ後に、さらにオーブンで焼く。パリパリとした食感や香ばしさが、シャワルマに新しい風を吹き込んでいる。中身もアラブではあまり入れないレタスを使うなど、オリジナリティにあふれる。
ドリンクも、ハーブティーの品揃えが充実、ここでも「ヘルシー」さを強くアピールしている。


前回同様、シーシャ(水タバコ)あり、エジポップ・ビデオ上映あり

我々は、イラク人について何を知っているだろうか?。何を食べて、どこで寝て、何に喜び、何に悲しんでいるのか? イラク人への主権移譲後も続く武力衝突のニュースは、連日のように伝えられるが、そこから、ありのままのイラク人の素顔は見えてこない。
近著「バグダッド・ブルー」で、ドキュメンタリー写真の新たな地平を切り開いた写真家、村田信一氏らをゲストに招き、スライドやビデオ映像をまじえながら、戦乱の裏側のイラク人の「日常」をのぞいてみましょう。



 宣伝チラシ

 申し込みフォーム



第一回イベント(7月28日開催)に続き、エジポップ(アラブ世界のポップ音楽)のビデオ・クリップ上映も行います。

日時:2004年10月9日(土)午後1時から3時
場所:イラン料理店「ラリン」 東京都練馬区旭丘1?73?9 三共ビル B1 西武池袋線江古田駅から徒歩2分
TEL/FAX:03?5996?0311
HP:http://larin.hp.infoseek.co.jp/
定員:50人(予約制) 料金:3150円 イラン料理の食事とシーシャ(水タバコ)付

トークショー・ゲスト:写真家 村田信一氏(予定)

予約受け付けは、専用フォームから。
問い合わせは「カフェ バグダッド」(cafebaghdedjapan@hotmail.com)まで。


8/22午後、帰国しました。
米国の水タバコ・スポットについて緊急に情報を必要とする人は多くはないとは思いますが、以下、ニューヨーク、ワシントン、ロサンゼルス、サン・ディエゴの4都市で、実際に訪れた店を一覧にしました。参考にしてください(誰が・・・)。今後適宜更新しますので、暫定版と考えてください。味は主観で三段階評価を下しました。それより、「日本版」を早く作れ、という話もありますが・・・
(写真は、ロサンゼルス・ウェストウッドにある「ジプシー・カフェ」で、水タバコを楽しむ人々)


全米の水タバコ・スポットについては以下のサイトも参照してください。
http://www.hookahculture.com/hookah_lounges.htm

なお、カフェ バグダッドでは、シーシャを日本語で、基本的に「水パイプ」と表記
してきましたが、今後は「水タバコ」とすることにします。水タバコという言葉が、
日本語として、想像以上に定着していることを悟ったためです。


東海岸
【ニューヨーク】
ル・スーク」(le Souk) 47 Ave.B between 3rd and 4th st. New York Tel:1-212-777-5454
□系統 ラウンジ系
□価格 25ドル
□味 ★
□炭の酒類 円盤型成型炭
□備考 夜にいったら、歌あり踊りありのカオス空間。混み合っていたが、シーシャを吸いに来るというよりは、踊りに来ている感じ。
□関連記事 その1 その2

カルマ」(Karma) 51 1st Ave. between 3rd and 4th st. East Village, New York Tel: 1-212-677-3160
□系統 ラウンジ系
□価格 9ドル
□味 ★
□炭の酒類 円盤型成型炭
□備考 イーストビレッジ界隈の自称芸術家のたまり場?昼間行ったので、夜の様子はわからない。
関連記事

「マザジーク・カフェ」Mazazique Café Steinway st. between 25th and 28th Ave.
□系統 アラブ式カフェ
□価格 4ドル
□味 ★
□炭の酒類 本物の炭
□備考 アレクサンドリア出身のエジプト人が経営する、カイロにもありそうなアラブ式カフェ。周辺は中東料理店などが並ぶエジプト人街。
関連記事

「マラドーナ」Maradona 188 Allen st. between Houston Ave. and Stanton Ave. Tel:1-212-358-9100
□系統 アラブ式とラウンジ系の中間
□価格 15ドル
□味 ★★
□炭の酒類 本物の炭
□備考 カイロの有名サッカーチーム「アハリ」の元ディフェンダーが経営する店。
関連記事

マラドーナのオーナー氏おすすめのカフェ
「サハラ・イースト」(Sahara East) 211 East 4th st. New York Tel: 1-212-353-9000

【ワシントンD.C.】
プリンス・カフェ」(Prince Café) 3205 Prospect st. Washington DC Tel:1-202-625-6400
□系統 アラブ式カフェ
□価格 9.95ドル
□味 ★
□炭の酒類 円盤型成型炭
□備考 ジョージタウン大の学生街にある。カイロにありそうな造り。
関連記事

西海岸
【ロサンゼルス】
ジプシー・カフェ」(Gypsy Cafe)940 Broxton Ave. Westwood, LA California
TEL: 1-310-824-2119
□系統 アラブ式カフェ
□価格 12ドル
□味 ★★
□炭の酒類 棒型成型炭
□備考
関連記事

「ハビービー・カフェ」(Habibi Cafe)923 Broxton Ave. Westwood LA California
Tel:1-310-824-2277
□系統 アラブ式カフェ
□価格 12ドル
□味 不明
□炭の酒類 不明
□備考

「ラマ・ジェニ」(Ramma Geni)8500 Melrose Ave. West Hollywood
Tel: 1-310-855-1777
□系統 ラウンジ系
□価格 20ドル
□味 ★★★
□炭の酒類 本物の炭
□備考 ハリウッドのブティック街のただ中にある。共同経営者の一人がイスラエル南部ベエル・シェバ出身のユダヤ人で、パイプを特製のビニール製のものにするなど、他店と違う差別化を図ろうしている意欲的な店。味もえぐみがなく、米国の他の店に比べて格段にいい。タバコは「タバコではなく果物そのものを使っている」と強調していたが、タバコが詰められたアルミはくの中を見ていたが、どうみても普通の水タバコ用のタバコだった。
関連記事 


【サン・ディエゴ】
フマリ」(Fumari)330 G st. San Diego TEL: 1-619-238-4949
□系統 ラウンジ系
□価格 14ドルから20ドル(二本目以降は半額)
□味 ★★★
□炭の酒類 四角形の成型固形炭
□備考 知る人ぞ知るアメリカ・シーシャ界の総本山らしい。木を基調としたインテリアはセンスが良い。タバコはヨルダンの会社に特別に注文して造らせているといい、私か吸った「特製アップル」も確かに味は良かった。ちなみに店名「フマリ」は、イタリア語で「吸う」という意味だと、店員が説明していたが、本当?

「コフィーエンズ」(Coffiends) 634 Broadway San Diego Tel: 1-619-544-1609
□系統 ラウンジ系
□価格 15ドル
□味 ★
□炭の酒類 四角形の成型固形炭
□備考 夜は音楽ライブなどを行うといい、水タバコが主体の店ではない。認可がないのか、店の屋内では水パイプは吸えず、大通りに面したオープンスペースで吸う。
関連記事


Oh, マラドーナ

| コメント(15) | トラックバック(0)
ニューヨーク・マンハッタンのイースト・ビレッジのはずれににある「マラドーナ」なるカフェは、サッカー好きが集まるカフェというわけでは、特にない。あえて言うなら、フーカー(水タバコ)カフェである。オーナーのアブドゥル氏(写真)は、エジプト・カイロ出身の44歳。エジプトの名門サッカーチーム「アハリ」で、かつてディフェンダーを務めていたという。その彼が、やはりアハリの選手だった友人と始めたのが、この店。さすが、カフェが町中にあふれるカイロ出身者だけあって、海外で商売を、と考えたとき、まずはカフェ、ということになるのだろうか。


「マラドーナ」店内で、水タバコを楽しんでいた女性たち。


ニューヨーク・マンハッタン島の同時テロで倒壊した世界貿易センタービル跡地「グラウンド・ゼロ」。さる七月四日の独立記念日には、「自由をもってテロと戦う」との意を込め命名された高層ビル「フリーダム・タワー」の建設が始まった。最上部の塔の部分を含めれば、世界最長のビルになるという。


小東京のレトロな店

| コメント(26) | トラックバック(0)
ロサンゼルス・ダウンタウンの一角にある日系人地区「リトル・トーキョー」にある、「大黒屋」という食堂の店内には、懐かしの映画のポスターや、一定以上の年齢の人には、おなじみの「ボンカレー」の看板などが展示されていて、自分が、子ども時代にタイムスリップした気になる。リトル東京自体、よくいえば、レトロ、悪く言えば時流に乗り遅れた雰囲気が漂う。客の大半を占める非日本人には、この辺の微妙な感覚はきっと分からないのだろう。まあ、料理の味自体もそう悪くはなかったが。


2001年9月の米同時テロで崩落したニューヨーク・マンハッタンの世界貿易センタービル跡地「グラウンド・ゼロ」近くで、ビルの写真集などを売る屋台に集まる観光客ら。屋台では、米軍が、イラクのサダム・フセイン元大統領はじめ、旧フセイン政権幹部捜索用に作成したトランプの模造品とみられるものまで売っていた。商魂たくましい便乗商売に難癖をつけても仕方がないかもしれないが、「みそもくそも一緒」といった、同時テロや、イラク戦争に関する、米国内の認識の甘さが透けて見えるような気もした。


ロサンゼルスの高級住宅街ビバリーヒルズの西に広がるウェストウッド地区は、イラン・イスラム革命(1979年)以降、革命体制を嫌ったキリスト教、バハーイ教、ユダヤ教徒などイラン国内少数派を含む多くのイラン人が移り住み、その数は数十万と言われる。その名も「テヘランゼルス」。中心部で客待ちをしていたタクシー運転手はいずれもイラン人だった(写真)。「ウェストウッドに住めるのは金持ちのイラン人だけさ」と言い、日本の対イラク政策について、熱心に質問された。


水タバコひとつとっても、アメリカの東海岸と西海岸では、異なる文化が存在するらしい。ロサンゼルスのUCLAに近いウェストウッド地区のブロクストン・アベニューにある「ジプシー・カフェ」(写真)は、NYのイーストビレッジ界隈のフーカー(水タバコ)ラウンジにはない、ある種の健康さがある。雰囲気はあくまでミドル・イースタン(中東風)、アラブ料理もあり、食事を楽しみつつ、水タバコを吸うというスタイルだ。水タバコは一回10ドル。これが、どうも米国の標準価格のようだ。写真は、ロス在住の19歳のギャルたち。「水タバコが大好きというほどでもないけど、たまに来る。友達のあいだでも結構人気がある」とのこと。


ニューヨークの中華街は、例えばロンドンのそれに比べても、レストランの味の質、量ともに大きく勝っているように思えた。ふらりと入った「南北麺館」(94 Baxter st.)。店の外見は、何の変哲もなかったが、この店の「売り」と見られる蘭州ラーメン、小籠包は、いずれもかなりの美味で驚いた。


NYでベルギービール

| コメント(325) | トラックバック(0)
ニューヨークでもベルギー・ビールは、そこそこはやっているようだ。マンハッタンの9th Ave.と14th st.交差点にある、「マルクト(Markt)」という、かなり巨大なベルギー・カフェレストランは、まだ水曜日の17日夜、超満員状態だった。食事はしていないが、ここのバー・スペースは、カウンターが長大で、座っていて気分が良い。お代は、「リンデマン」社製ランビックが13ドルと、日本のベルギービール・バー並みと、やや高い。


暑い夏の日のベルギービールバーでは、なんといっても、やはりランビックビール。


カフェ コロニアル

| コメント(43) | トラックバック(0)
水パイプが吸える訳ではないが、ニューヨーク・マンハッタンのノリータ地区に面白いカフェがあった。「カフェ コロニアル」。ブラジルの入植地風ということか。アンリ・ルソーの絵を思わせる壁画が色鮮やかである。


店内は落ち着いた静かなムード。客は、本や新聞を読んだり、友人とおしゃべりをしたり思い思いの時間を過ごしていた。


やはりNYにもありました。ドネルケバブ屋。タイムズ・スクエア近くのいわゆる「デリ」と呼ばれる日本でいうところのコンビニ。写真の、肉を電気バリカンのようなもので削っている男性は、国籍不明だが、経営者はトルコ人のようだ。肉と野菜を薄いパンに巻いたドネル一個が6ドルなので、けっこう高いという印象。電気バリカンだけに肉が薄く、けっこううまかった。


これがNYのドネル・ケバブ。けっこう食べごたえは、ある。


ニューヨークのチェルシー地区の九番街に面したところに立つカフェ「Le Gamin」。コーヒーなどが大きなボウルのようなもので出てくるのは、個人的にはどうか、と思うが、店の雰囲気、店員の感じもよく、居心地の良い店だった。この界隈にはフランス風カフェが点在していて、町歩きの休憩にはぴったりだ。



ニューヨークでアーティストが集う街として知られるイースト・ビレッジにある、フーカー(水パイプ)ラウンジ「カルマ」。壁など、インテリアは、赤系の色で統一され、壁には絵が掛けられるなど、さすがにアートな雰囲気。朝八時から開いているというこの店では、午後も早いうちから、アーティストらが訪れていた。父がユダヤ人、母がハンガリー人というジョン・デブリーズさん(写真右)は、「この店にはよく来るよ。なんといっても好きなタバコが吸えるから」という。ニューヨークでは、基本的にレストラン、バーでも喫煙は禁止。ただし、水パイプバーとして許可を得たところでは、紙巻きタバコも吸うことができるため、この水パイプ・ラウンジは、喫煙者の人気も集めているようだ。


アメリカ合衆国の首都、ワシントンD.C.。ホワイトハウスからほんの数キロのジョージタウンの繁華街にも、水パイプ(シーシャ)カフェがあった。「プリンス・カフェ」。アラブ料理とパンジャーブ料理を出すレストランでもあるらしい。シーシャを給仕してくれた若者は、カイロ出身のエジプト人だという。シーシャ一回で9ドル90セント。店内の雰囲気は、カイロの新興商業地区モハンデシーンあたりにあるカフェという感じか。やはり、大画面テレビが備え付けられ、アラブ系の音楽衛星チャンネルが放映されていた。近くにはジョージタウン大学があり、そこで学ぶ中東や南アジア系の若者などを顧客にしているのだろう。訪れた日曜の午後三時ごろは、客もほとんどおらず閑散としていた。(米東部時間8/15午後訪問)



ワシントンD.C.のジョージタウンにあるカフェ・プリンス。正面のガラスには「マクハー(カフェ)ワ マタアム(食堂) ブリーンス(プリンスのこと)」とある。


「ニューヨークの青山」と言われるソーホー(逆か・・・青山が「東京のソーホー」?)のとあるスペイン風バーで、酔いつぶれて頭(こうべ)を垂れる米国人の客。在ニューヨークの友人に連れて行ってもらったこの店は、こじんまりとした、隠れ家的雰囲気のいい店だった。それにしても、アメリカ人の飲みっぷりはハンパではない。概して陽気な酒で、そうした雰囲気で飲むのは、それはそれで楽しい。だが、ここのバーは、それほどでもなかったが、概してどの店も店内のBGMがどこもやや「うるさい」のが気になる。アラブ人たちもどちらかというと、大音響のBGMを好んだなあ、とふと思い出す。


ニューヨークのクイーンズ地区アストリアのステインウェイ通りに、「リトル・カイロ」と呼ばれるエジプト人街がある。「街」というのはやや大げさだが、アラブ風の水パイプを供するカフェや、アラブ料理店、イスラム聖地メッカ巡礼ツアーを扱う旅行代理店などが並び、ちょっと小ぎれいなカイロの通りという感じがしないでもない。その通りの「マザジーク・カフェ」に入ってみた。主人は、エジプト北部の港町アレクサンドリア出身のムスタファ氏。ほかにカサブランカ出身のモロッコ人(写真右)と、国籍不明の女の子(写真左)の二人が働いていた。店内には大スクリーンのテレビが設置されており、エジプト人女優ネジャート主演のモノクロ映画を流していた。
水パイプの味は、可もなく、不可もないといった感じ。一回4ドルだから、イースト・ビレッジの「クラブ系」水パイプバーに比べれば、相当の安さ。私が訪れたのは、昼下がりだったが、毎日、午後九時ぐらいが一番客でにぎわうという。


カウンターで受け取ったシーシャの器械を持ち、踊り狂う人々で混雑する店内をかきわけ、円形ソファに陣取るあるグループの席におじゃました。その一人(写真右端)は、Roccoと名乗り、職業は俳優だという。「インデペンデント系の映画にでてるよ」というから「クエンティン・タランティーノとか?」とふると、「まあ、オレはコメディ映画だけどね」と答えた。ほかに、ファッション写真のカメラマン(写真左端)、ワールド・トラベラー、女性はデザインの仕事をしているという。Rocco氏は、カイロ、トルコなども旅行で訪れたことがあり、「カイロのフーカー(水パイプ)は最高だね」としきりに言う。
「この店にはたまに来る程度」と言っていたが、近くに、もっと「庶民的でアラブのカフェらしい」、シーシャ・バーがある、と教えてくれた。行かねばなるまい。


時差ボケの重い体で、とりあえずNYの街にでた。米東部時間8/12、木曜日の午後十一時ごろ、マンハッタンのタイムズスクエア付近は、観劇帰りの人々でごった返す。
行き先は、マンハッタンのイーストビレッジ。水パイプを出すアラブ料理店があるとの情報を得ていたからだ。
目的の店「マムルーク」は、アラブ料理は出していたが、水パイプは出していなかった。女主人は、英語をほとんどしゃべれないイラク人。彼女に聞いて近くにある別のシーシャ(水パイプ)バー「le Souk」を見つける。外に店名の書かれた看板はない。入り口にガードが立ち、なにかものものしい雰囲気。順番待ちの人々が路上にあふれている。
中は、一階、二階、地下一階の三層にいくつもの部屋が複雑に入り組む作り。これまでみたことのないアラブ・ポップスのビデオクリップが大音響でかかっている。「中東の香りのするディスコ、あるいはクラブ」ということなのか。客はアラブ系が心なしか多い気はするが、それほどでもない。カウンターで、シーシャをキャッシュ・オン・デリバリーで注文して、あるグループの円形ソファのテーブルにおじゃまする。しかし、シーシャ一回25ドルは高い。この、人いきれと、煙でむせぶ店が、一体一晩でどれだけもうけているのか、想像もつかなかった・・・(このあと続く)



米東部時間12日夜(日本時間13日朝)、JFK空港に到着。入国審査は、中国系とみえる係官が、僕のパスポートをパラパラめくって、「イラクに行ったんだ。仕事は何?」と聞いてきたが、そのまま二分足らずで通過。拍子抜けする。
 税関も何事なく抜け、出迎えの人々でごったがえす到着ロビー。ニューヨークの「下界」で最初に声をかけてきたのが、なんとエジプト人だった。やはり何か因縁があるのか。名前はアハマド。三十歳過ぎの太った白タクの運転手で、一見してアラブ系と分かった。母がエジプト北部アレクサンドリア出身、父はパキスタン人だという。僕の荷物を引いて、空港出口の前の駐車場へどんどん進んでいく。私がアラビア語を少し話すと知って、態度がだんだん好意的になってくる。車は白いバン。みためは悪くなかったが、私の滞在先であるマンハッタンのホテルまで、95ドルだという。あって五分もせずに「サディーク(アラビア語で友人)」と行ってくれるくせに、値段はふっかけてくる。NYでもエジプト人はエジプト人か・・と、思いつつ、カイロでは鍛えに鍛えられた、値引き交渉に入る。しかし、カイロと違い、彼は頑として、値を下げない。「イエローキャブなら45ドルだ。そっちにするよ」と、僕が言うと、彼はあっさりあきらめて、荷物をタクシー乗り場まで運んでくれた。アハマドの携帯電話番号を聞き、「一緒にシーシャ(水パイプ)を吸いにいこう」と言って、別れた。彼が住むという、クィーンズ地区アストリアは、エジプト人地区として知られているらしい。いずれにせよ、アストリアには行こうと決めた。


8月12日午後、成田空港第二ターミナルに駐機していたサウジアラビア航空機。サウジ航空は、まだ日本との定期便はないので、十年ほどまえから始まったサウジ観光の客を乗せたチャーター機かな、と思いきや、空港関係者によると、サウジアラビアの王子らが乗る「王室専用機」。同じ空港職員によると、同日午後三時ごろバハマのナッソーに向け離陸の予定が、日本に滞在していた王子らの都内ホテルでの食事が長びき、出発が少なくとも一時間以上遅れた。サウジアラビアには、2001年春、2003年夏の二度、訪れたが、メッカ、メディナのイスラム教の「二つの聖地の守護者」を任じるサウード王家の不人気ぶりをひしひしと感じたものだ。国内でのイスラム過激派によるテロ多発、サウジ人の失業問題など、内憂を多く抱える一方で、専用機を使っての世界一周バカンス・・・これで「臣民」の支持を集められるはずがない。


民族大移動とともに

| コメント(47) | トラックバック(0)
4年ぶりの日本出国である。日本時間8/12夕の便で米ニューヨークに向かうため、成田空港に来た。思ったほどの混雑ではなく、テロ警戒のセキュリティーチェックも、荷物を開けて調べるでもなく、緊張感は薄い。今回の初訪米では、ニューヨークに一週間ほど滞在した後、ロサンゼルスに転戦しようと思う。しかし、僕は、アメリカの旅のノウハウなどについて、まったく知らない。とりあえず、空港の本屋で、ニューヨークとロスのガイドブックを買った。「カフェ バグダッド イン アメリカ」と冠するからには、アメリカのアラブ式カフェの実態について、ある程度、リアルタイムで事情を伝える必要があろう。アメリカでは「フーカー」と呼ばれる水パイプについてもだ。ということで、カフェ バグダッドは、アメリカ大陸へと、一時場所を移します。


カフェ バグダッドは、8月7日午後、那須高原(栃木県)のキャンプ場にて、シーシャ(水タバコ)パーティを催した。炉端でバーベキュー、残った炭で、食後にシーシャを楽しむ、という新しいライフ・スタイルの提案を目指している(真剣)。この日はあいにく、時折激しい雷雨にみまわれる悪天候だったが、大型テントの中で雨をうらめしそうにながめる家族キャンパーを尻目に、屋根付きのバーベキュー場で、「高原のシーシャ」を楽しんだ。


雨にぬれた高原の緑にはえるイラク・バグダッドで購入したシーシャ(水パイプ)の器具。開放的な気分で吸うシーシャは、都会では味わえない格別さ。


以前、「美味なり、砂漠のトリュフ」で紹介した、アラビア半島の砂漠で取れる「チュマア」と呼ばれるキノコを、料理するとこんなふうになる。角切りにしてゆでたチュマアをジャガイモ、タマネギといっしょに炒める。「砂漠のトリュフ田舎風」と、一方的に、名付けてみた。チュマア自体に、強い食味はないが、コリコリとした食感が心地よく、ビールがあれば、つまみとしてぴったり。チュマアの有力生息地が周辺部に広がるイラク南部サマワでは、筆者がチュマアを味わった2004年2月の時点で、ビールは市中でほとんど売られていなかった。


イラクの首都バグダッド南部のモスクの前で遊びに興じる子どもたち。このモスクは、サダム・フセイン元大統領の出身地であるイラク中部ティクリート出身のフセイン政権幹部により建設され、フセイン政権時代は「ティクリーティ・モスク」と呼ばれていた。モスク周辺には、ティクリート出身者が多く住んでいたという。だが、政権崩壊後、モスクを訪ねると、住民たちは、フセイン政権に恨みを抱く人々の報復を恐れてか、「我々は何も知らない」と口をつぐんだ。


若き評議会議長

| コメント(4) | トラックバック(0)
自衛隊が駐留するイラク南部サマワの東約25キロにある小さな町、ヒデルの議会に相当する評議会議長のマジード・アブドラ氏。船員として海外での勤務経験も豊富で、英語が堪能。30歳代後半の若さで、地元ムサンナ県庁、駐留オランダ軍、自衛隊との橋渡し役である評議会議長に抜てきされた。ややトム・クルーズ似でもある。砂漠のただ中に位置し、水道や下水道もろくに整備されないままフセイン政権に見放されてきたこの町を「なんとかして、復興させたい」と力強く語っていたのが印象的だった。


8/12から約10日間、夏休みを利用して、米国旅行に行ってこようと思う。初訪米。アラブ系住民も多いアメリカのアラブ式カフェ事情を視察するのが主目的、なような、そうでないような。とりあえず、NYとLAではその辺をのぞいてこようと思う。
問題は、私のパスポートだ。今春までの三年半で、アラブ各国の出入国印、査証でベタベタである。アラブ各国をひんぱんに出入りする日本人・・・米政府としては、怪しいとみなさざるを得ないだろう。最近、取材でハワイを訪れた、やはり中東取材を重ねる知人は、入国で別室に連れ込まれ一時間半の「尋問」を受けたという。それもブログのネタになる・・・ぐらいの気持ちでいかないと、やりきれませんな。
パソコンは持っていくので、現地から、シーシャ(水パイプ)を吸いながらリアルタイムでブログをアップ、というのも可能かも知れない。
 LAあたりでは、シーシャがオリエンタル趣味の若者に大人気などとかいている日本の雑誌もあったが、本当なのか・・・とりあえず、のぞいてこなければなるまい。


日本を3年半あけていた間に、いい店が東京にオープンしていた。銀座2丁目のベルギービール・パブ「ファボリ」。昔よくいっていた渋谷駅東口のベルギービールバー「ベルゴ」の姉妹店という。カウンターには、ベルゴから移ってきたという、樹木の切り株のような大ろうそくが鎮座、店内はベルゴよりは、やや明るい感じで、ベルギーのカフェに近い感じだ。
スタッフの末広陽重さん(写真)ら、スタッフは知識も豊富、冷蔵庫に鎮座する多種のベルギービールの中から、お望みの味のビールを選んでくれる。
今年2月にベルギーを初めて訪れたとき、ベルギービールの世界の奥深さを改めて認識した。特に、ブリュージュにあったいくつかのビールバーは良かった。
今の季節は、何といってもチェリーやフランボワーズ味などのランビック・ビールですな。できれば、ブリュッセルあたりにでもいって、オープンカフェで、グッと飲みたいものです。


7月28日(水)夜、東京・東北沢のカフェ「現代ハイツ」で開催された「シーシャとエジポップの夕べ」で、スクリーンに映し出されたエジポップのトップアイドル、ナンシー・アグラムの熱唱シーン。

すみません、イベント全体の雰囲気が分かるような写真がまったくありません。記念写真的なものでも結構ですから、ブログにアップをいとわない、という方、「カフェ バグダッド」に提供していただけないか、と思います。


このアーカイブについて

このページには、2004年8月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2004年7月です。

次のアーカイブは2004年9月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

ウェブページ

Powered by Movable Type 4.261